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ラベンダー、梅雨前の収穫と剪定

レースラベンダーなど寒さに弱い品種もありますが、ラベンダーは基本的に耐寒性があり、直射日光や夏の暑さにも結構強いです。ただ、どの品種であっても "蒸れ" には弱いです。

北海道は、近年は暑くなりましたが、それでも本州に比べるとカラッとした暑さで、梅雨もありません。気温だけ見ると冬は -20℃ ほどにもなる寒さですが、実は晴れの日が多いです。ラベンダーの生育環境に適していますね。富良野など、初夏にはラベンダー畑の絶景が見られるスポットも。

一方で本州の夏は高温多湿、まるで熱帯のような気候です。そんな環境でもラベンダーって綺麗に育つのでしょうか?


育ちますよー。

ラベンダーといえば、北海道と同じくらい頭に浮かぶのが "イギリス" です。

イギリスは北海道ほど寒くありません。そして曇りの日が多い。

あちこち住んでみて思いましたが、もしかしてイギリスの気候って、北陸と似ているのでは・・・?

我が家は、夏はジメジメ、冬は大雪が降る北陸にあります。ラベンダーが好きで、庭にはフレンチ、イングリッシュ、デンタータ、ラバンディンなど、様々な品種を植えています。

特に育てやすく感じるのがデンタータラバンディンです。直射日光も西日も当たる南側にありますが、特別な手をかけずとも夏も冬も越してくれ、挿し木で毎年少しずつ数を増やしています。


梅雨前の刈り込みだけは大切です。

梅雨の時期は大体、 6 月後半〜 7 月中旬です。ラベンダーの見頃は 5 月初め〜 6 月初め頃です (北海道だと一ヶ月ずれて、6 月下旬〜7月下旬が見頃になります)。

それに花が開いて来ると、お庭で蜂の活動が活発になって来ます。蜜を求めてやって来るのは主にミツバチと、たま〜にクマバチ、肉食系のスズメバチやアシナガバチは花が目当てではないので、来ても通り過ぎるだけに見えます。

ただ、住宅街に蜂が飛んで来るのを近所の人は嫌がると思われます。蒸れにも弱いので、梅雨に入る前のタイミングでバッサリと刈り取ってしまいます。


ラベンダー、梅雨前剪定のポイント

☑ 晴れた日に行う。切り口が塞がっていない所に雨で泥はねすると、病気の元となるため。

☑ 古く弱い枝、枯れ葉などを取り除く。

☑ 重なった枝など、蒸れそうな場所も切る(枝すかし)。

花穂から 2、3 節くらい下あたりで切ります(弱剪定)。切った所の下から新芽が生えて来ます(上の方で切ると、次の花は小さいが咲くのが早い)。強い剪定は、今の成長期ではなく、冬の休眠期の時に行います。

☑ 泥はね防止のため、株元はバークチップでマルチングしています。この先の夏の保湿にも役立ちます。

☑剪定後、バラのようなお礼肥は不要。春の成長期に一度肥料をあげた後は、また秋の成長期にあげる程度で十分。


ラベンダーはあまり肥料がいらないので、その辺にも育てやすさを感じています。とにかく、蒸れにだけ注意します。蒸れると下の方から枯れて、みっともない姿になってしまうので。枯れ込んだ後、強剪定をすると、その後の育ちが悪くなるか、最悪株自体が枯れてしまいます。

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