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親離れ、子離れ 〜 ランナーとグランドカバー

イチゴ

”ランナー” と呼ばれる茎をびょーんと伸ばすイチゴ 。ランナーの先の葉っぱが出ている部分を土につけておくと、根っこが生えて子株ができます。イチゴは寒くなると一部の葉が紅葉したり枯れたりしますが、緑の葉も多く残ります。種が飛ぶのか結構遠くの方に新しい株ができていることも。とはいえ意図的に増やさない限り、グランドカバーにするほど増えて行くわけでもありません。根が浅く短いので、抜くのも簡単。


ローマンカモミール

ローマンカモミールも、イチゴのランナーのように茎を伸ばし、地を這うように成長しながら子株が増えて行きます。常緑で、踏むとリンゴのような爽やかで良い香りがします。広い範囲を埋めようと思ったら時間がかかりますが、グランドカバーとしての利用もおすすめです。こちらも抜くのは簡単。

※種から育てられる ”ジャーマンカモミール” は上へ伸びます。グランドカバーにできるローマンカモミールの種はなかなか売っておらず、通常は苗を買って来て植えます。



ランナーは切るべき?

子株が根付き、自分自身で成長を始めたら、親株と自分をつなぐ茎はそのままにしておいても良いのでしょうか?

いいえ。切った方が良いです。

この茎は言わば ”へその緒” 。子が誕生し、まだ一人では心許ない時期には必要なものでした。しかし、自分の力で生きて行けるようになってからも親と繋がったままでいると、親株が子株に栄養を吸い取られて行きます・・・そうすると、花が咲かなくなったり、実ができても小さかったりするなどの影響が出てしまうのです。

そして人と同じく、植物にも寿命があります。子供が自分で自分のことをできるようになって来たら、親離れ・子離れして行かないといけないですね。年老いた親に少しでも長生きしてもらうためです。親も子も自立し、それぞれ自分の人生を歩んで行きましょう。もう離れても大丈夫。

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